認知症対策に、DHAが良いことは
昨日のブログに、書きましたが、このDHAについて
もう少し、詳しくお伝えしたいと思います。
DHAは、マグロやイワシ、サバなどの青魚の油に
豊富に含まれている脂肪酸です。
正確な名称をドコサヘキサエン酸と言い、1990年代の初頭から
「頭をよくする成分」として、研究が進められてきました。
現在では、多くの病気の予防と解消に役立つ食品・栄養素として
注目されています。
そのDHAは、人間の体では、脳や網膜、心臓、母乳などにたくさん存在し
その中でも、とりわけ多いのが、脳や網膜です。
脳神経細胞の膜には20~25%、網膜には50%も含まれています。
その為、DHAの摂取が知能の発達や、視力に影響を及ぼすと言われています。
その他、認知症、動脈硬化、心臓病、アレルギーの予防、改善に至るまで
その結果が報告されています。
DHAが注目された一番の理由が、脳の活性化に対する働きでした。
そのきっかけとなったのが、1989年、英国のマイケル・クロフォード博士が
唱えた「日本の子供が、欧米の子供より、知能指数が高いのは
魚をよく食べるから」という説でした。
DHAは、脳に多く存在し、記憶力や学習能力を高く保つ働きがあることが
確認されています。
また、敵意性を抑制する効果も報告され、DHAを多く摂取すると
情緒を安定させることも明らかになっています。
グリーンランド在住のイヌイット=エスキモー人には
動脈硬化は、もとより、脳血栓などの血栓性の病気が
ほとんど見られませんでした。
これは、イヌイットの主食が魚やアザラシなどであったためと
報告されています。
魚やアザラシに豊富に含まれているDHAとEPA(エイコサペンタエン酸)は
血液中に入ると、血小板を固まらせにくくするプロスタサイクリンという
物質を作って血栓ができないように、働きます。
その他、DHAには、動脈硬化を促進させる要因であるコレステロールや
中性脂肪を減らす働きがあります。
近視大国日本と言われる我国では、最近、子供たちの近視の急増ぶりが目立ち
また、高齢者の目のトラブルも増加しています。
目は、全身の健康状態に大きく影響します。
というのも、現代人は、外界から得る情報の約80%以上を目に
依存しているといわれ、目の健康を保つことは
生活の質の向上に大きく影響します。
DHAは、目の網膜に多く存在し、
目の機能維持に重要な働きをしています。そのためDHAが不足すると
視力の低下など、目の機能が低下するという報告があります。
あすに続きます。
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