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いまさら聞けない?ワクチンって?【2】

  • info070711
  • 4月11日
  • 読了時間: 2分

ワクチンは、病原体による感染症を予防するために、免疫系、

特に獲得免疫を訓練する仕組みです。


獲得免疫は、以前、体内に侵入したことがある病原体に対して働くため

予め病原体の一部や毒性を弱めた病原体をワクチンとして体内に導入し

獲得免疫に病原体の特徴を覚えさせます。


つまり、「この病原体はとても有害なので、体内で見つけた場合は

直ちに排除しなさい」と免疫系に学習させるのがワクチンの役割です。


これにより、実際にその病原体が侵入した際には、強力な防御機構が働き

発症や症状の重症化を防ぐことができます。


獲得免疫の訓練には、ある程度の時間が必要なため、一般的な

治療薬とは異なり、ワクチンは基本的に感染前に接種しておかないと

効果を発揮できません。このため、ワクチン接種は予防接種とも呼ばれています。


また、ワクチンの接種により免疫系は病原体が体内に侵入したと

勘違いする場合があり、まれに発熱や倦怠感といった好ましくない

反応が起こる場合があります。


現在日本で接種可能なワクチンには、20種類程度があり

法律に基づいて行政が実施する「定期接種」と希望者が各自で受ける

「任意接種」に分けられます。

定期接種のうち、乳幼児を対象としたワクチンには、接種の努力義務があり

特定の年齢層の方全員が接種することで、その集団全体で感染症が

蔓延することを予防しています。


努力義務のある予防接種には、B型肝炎ワクチンやBCGワクチンが

該当します。


任意接種のワクチンには、インフルエンザワクチンや3種混合ワクチンがあります。


狂犬病ワクチンのように、特定の地域に渡航する際に接種が推奨されているワクチンもあり

任意接種に際しては医師などと相談の上、接種を受けるかどうかを

ご自身で決定することが前提となります。


最後に

ワクチンと抗生物質は、感染症による死者を激減させ、寿命の延伸に

大きく貢献しました。


しかし、これらの手段も万能ではありません。

予防接種の他に、手洗い、十分な睡眠、バランスの取れた食生活といった

日常的な予防策を心掛け、免疫系の機能を維持する生活習慣が

重要となります。新型コロナ感染症のようなパンデミックは

今後も起こると考えられます。


健康な状態を維持し、場合によってはワクチンを

上手に利用することで、感染症に罹りにくい日常を送りましょう。

 
 
 

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