たんとせき
- info070711
- 1月29日
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鼻腔から肺までに気道は、繊毛をもった細胞に粘膜が覆われ、分泌される
粘液とともに、ホコリやウィルスなどの異物が肺へ侵入するのを防御しています。
粘液は異物をからめ捕り塊となります。
その塊が「痰」です。
繊毛は、ベルトコンベアーのような動きで痰を追い出します。
痰は約90%が水分で、残りの多くがムチンと呼ばれる粘液成分です。
ムチンには、サラサラ成分と、ネバネバ成分がバランス良く存在しています。
通常、少量でサラサラ成分が多い粘液は、繊毛で流され、嚥下されますが
異物が増えるとネバネバ成分が増えて痰が繊毛にへばりつきます。
そうなると、繊毛がうまく痰を排泄できなくなり、ジェット気流で強制的に
吐き出そうと身体は反射的に働きます。
これが、「咳」です。
つまり痰や咳は、混入の注意報であり、繊毛と粘液は
私たちが持っている自然の防衛隊なのです。
冬は寒さや空気の乾燥により、繊毛の動きが弱くなるので
防衛隊のケアも、必要です。
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