昔は、難聴になるような大きな音に、長時間晒される環境は
職業性のものが、ほとんどでした。
しかし、近年はスマートフォンの普及によって
場所を選ばず、長時間の音楽鑑賞が可能となっていて
イヤホンの利用時間の増加が問題視されています。
世界保健機構のWHOでは、現在11億人もの若者(12~35歳)が
携帯型音楽プレイヤーやスマートフォンなどによって
聴覚障害のリスクに晒されていると報告しています。
少しでもイヤホン難聴を予防するには・・・
★有毛細胞を休憩させること
人は85㏈以上の音(おおよそ間近で聞く救急車のサイレンの音)に晒された場合
音の大きさと聞いている時間に比例して、有毛細胞が傷つき
壊れていきます。
聴覚障害にならない安全な音の目安は
80㏈(走行中の電車の車内やピアノの音)の場合に
1週間あたり、最大40時間とされています。
電車内では、周囲の騒音があるため、イヤホンの音量を上げてしまうことが多く
その場合は、80㏈を超える音に耳が晒される可能性が高いため
注意が必要です。
聴覚を守るためには、連続してイヤホンを使用せず休憩をとること、
使用は1日1時間以内に制限することが、WHOで推奨されています。
★有毛細胞の回復を助けること
難聴の増悪因子の一つに、血流障害が知られており
内耳の血流が減少することによって、有毛細胞が障害を受けている
可能性が報告されています。
十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事など
生活習慣を整えて血流改善を心がけて有毛細胞の回復を助けましょう。
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