人食いバクテリア、A型溶血性連鎖球菌による感染症ですが
人から人へ感染することは、ありません。
そして、注意が必要な人は・・・
肝臓疾患や免疫力の低下など、基礎疾患のある人や、貧血の治療で
鉄剤を服用している人は、重症化しやすくなります。
この時の初期症状は、発熱と激しい痛みで、殆どの患者で
皮疹(皮疹は、皮膚上に現れる異常な変化の総称であり、
発疹もその一部です。皮疹は、発疹だけでなく、水疱(すいほう)や
蕁麻疹(じんましん)、ただれ、びらんなど、さまざまな形態です)が発症します。
肝硬変や肝臓の基礎疾患のある人では、敗血症を引き起こしやすく
敗血症を起こすと極めて、死亡率が高く、50~80%となることが報告されています。
特に夏場の時期での魚介類の生食は避けて、適切な温度で加熱処理した
食材を摂取することが、大切です。
「人食いバクテリア」は、腸管出血性大腸菌O157を
殺傷するのと同程度の中心温度が70℃で1分間、100℃であれば数秒間で
死滅させることが出来ます。
厚労省研究班の調査によりますと、妊婦がこの病気に罹ると
発病から1日以内に死亡する例が相次いでいることがわかっています。
妊婦は、通常より進行が早く、治療が間に合わないためです。
感染予防のためには・・・
ハイリスクの人は、菌が発生し易い季節(5月から11月、特に7月から9月)に
刺身などの生食を避け、よく加熱することが、重要です。
またハイリスクの人で手に傷のある場合は、生の魚介類の調理を避けた方が
良いでしょう。
調理する人は、A型溶血性連鎖球菌で汚染された包丁や
まな板などの調理器具をよく消毒して、二次汚染が起こることの無いよう
心がけることが、大切です。
やはり、この場合でも、日頃の疲れを残さず
基礎体力を維持して、免疫力を発揮させることの出来る体を維持させておくことが
感染予防の基本となります。
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