認知症は、歳を重ねることで、発症しやすくなる代表的な疾患です。
いつまでも、元気に過ごすために、認知症はぜひ予防していきたいですね。
認知症の予防には、生活習慣の改善が有用である事が
明らかになってきています。
今できる事から、対策してみましょう。
糖尿病や、脂質異常症などの生活習慣病は、アルツハイマー型認知症の
リスク因子であることが知られています。
具体的には、善玉コレステロールと呼ばれる HDLコレステロールの
値が高いと、発症しにくく、中性脂肪の値が高くなるほど
発症しやすいことが、報告されています。
血糖値においても、値が高くなるほど、認知症の発症リスクが上昇します。
そして、高血圧も認知症のリスク因子として、知られています。
イギリスでは、国を挙げて減塩し、高血圧対策を行ったことで
認知症患者の増加を抑制したことが、報告されています。
脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病は
放置してしまうと、血管が傷つき、血流が悪化します。
認知症の方は、そうでない人と比較して、脳血流量が低下していることが
確認されています。
以上のことから、脂質の値に異常がある方や血糖値が高い方、
血圧が高い方は、医療従事者のアドバイスを受けながら
生活習慣病を予防し、血流改善を行うことが
認知症の予防に繋がると、考えられています。
これら生活習慣病を予防する効果的な方法の一つは
運動をすることです。
認知機能テストを行った際、1週間あたりの歩行時間を
40分以下を基準とすると、40分以上90分未満、
90分以上170分未満、170分以上と
歩行時間が長くなればなるほど、得点が高くなったという報告があります。
無理のない範囲で、運動をする習慣を持ってみてください。
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