よく眠っていると思われがちないびきですが
実は「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」が隠れているかもです。
中年の2~15%、老年の20%以上に、見られるそうです。
知らぬ間に、睡眠不足になっているかもしれません。
心身の健康に、良質な睡眠も大切です。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠時10秒以上 呼吸が止まる無呼吸や
呼吸が浅くなる低呼吸が、1時間に5回以上見られます。
無呼吸や低呼吸があると、酸素がうまく取り込めないため
血液中の酸素濃度が低下し、いったん目が覚めて再び呼吸し始めますが
眠りだすと再び呼吸が止まります。
これを一晩中繰り返すため、熟睡ができず、日中に強い眠気が出現します。
また酸素濃度の低下は、これを補うために
心臓の働きが強まり、高血圧や不整脈を招き、動脈硬化といった
生活習慣病を起こしやすくなるおそれがあります。
寝ている間に、空気の通り道である上気道(鼻や喉)が狭くなったり
ふさがってしまうことで起こる「閉塞性」
呼吸せよという脳からの信号が一時的に伝わらない「中枢性」
どちらの要因も見られる「混合型」の3つに分類されますが
「閉塞性」が最も多く見られます。
原因となりやすい主な要因は、つぎの4つです。
① 体重増加(肥満):気道を取り巻く首の周りに脂肪が多くついていることにより
上気道が狭くなります。
② 骨格 :あごの小さい日本人は、気道が狭くなりやすい傾向にあります。
そのため、肥満とは言えない程度の体重増加でも、起こりえます。
③ 鼻閉(鼻づまり):慢性鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などによる鼻づまりなど。
④ アルコール :アルコールは睡眠中に上気道を広げる筋肉を
緩めたりすることで、鼻や咽頭の通気を悪くします。
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