骨・血管相関のことから、昨日は
骨の変化を説明しましたので、今日は
血管の変化について、説明したいと思います。
全身に酸素や栄養を届けるため、毎日絶え間なく血管の内側を
血液が流れています。
この際、血管は血液の流れによる物理的な刺激や
血液中に含まれる様々な物質による障害やストレスに
晒され続けています。
糖化や酸化といったストレスを受けた血管の細胞が
骨形成を行う細胞を骨芽細胞というのですが、この骨芽細胞に
似たものへと形を変えてしまい、血管にカルシウムを
蓄積させるという現象が報告されています。
これは、「血管の骨化」とも言える現象です。
元々、血管は広がったり、細くなったりして
血液の流れを上手にコントロールしています。
ここに、カルシウムが蓄積すると、血管の柔軟性が低下し、
動脈硬化を導いてしまいます。
動脈硬化が起きている血管では
カルシウムに加えてコレステロールの蓄積も進み、
血液の通り道は、次第に狭くなっていきます。
このような状態が続くと、心臓や脳といった
非常に大切な臓器の血管が詰まり、
心筋梗塞や脳卒中といった、命に係わる疾患を
引き起こす可能性が高くなります。
これが血管の変化のしかたです。
明日は、骨と血管のまとめを説明したいと思います。
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